2009年04月28日

◆番外編 13.パーコレーター

毎度お越し頂きありがとうございます。番外編第13回をお届けします。

今回はパーコレーターを紹介していきます。
アウトドアの活動をされない方にはあまり馴染みのない器具かと思います。まあ、中にはキッチンでヤカン代わりに利用されている方も見えることでしょう。
ただ、使い慣れた方がおっしゃるには、普段使いでも美味しい珈琲は淹れられるとの事。私は火加減、水加減、粉加減がかなり気になってしまうのですが、その方は「豪快」な方なのでその時々の味を楽しまれているんではないかと推察している次第です。
再現性を念頭に置かなければそれが一番珈琲を楽しめるかと思いますね。

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「マスター、おはようございます。あれ?電気ポットなんかどうするんですか?」
「おお、来たか。こいつは電気なんか使わんぞ。」
「あ、本当だ、電源ケーブルを差し込むところが見当たりませんね。それじゃあただのヤカンですか?」
「これがパーコレーターという器具だ。以前に誰かが質問していたよな?」
「そういえばそんなことがあったような…。確かコーヒーバネットとパーコレーターのどちらがいいのかって質問でしたっけ。」
「そのときはパーコレータの方がヤカンの代用をできるから荷物が減らせるかなと回答した覚えがあるな。今回はそのパーコレーターを題材にしてみようと思う。」
「マスターってこんなものまで持ってるんですか?」
「いや、これは例のボーイスカウトの隊長から借りてきた。俺としては家でこいつを使って珈琲を沸かす気にはならん。」
「美味しく淹れられないんですか?」
「他に美味しく淹れられる器具があるのにわざわざこれを選ぶ必要性を感じないって事だ。」
「面倒な器具って事ですか?」
「いいや、面倒だったら長年アウトドアで使われ、愛用されることはなかっただろうな。」
「それじゃあなぜですか?」
「せっかく淹れたコーヒー液を煮詰めながら濃くしていくようなもんだからな。」
「う〜ん、聞いただけで私も遠慮したい気になりますね。でも長年使用されてきたんだから良い面が他にもあるんですよね。」
「ああ、使用法が簡単でメンテナンスも簡単だって事が一番だな。水と粉をマキネッタのように所定の位置にセットして火にかけるだけでいいし、全部をバラす事ができるから洗浄も非常に楽なんだ。」
「単純だから美味しく淹れる工夫ができないって事ですか。」
「よくわかっているじゃないか。ただ俺はマキネッタと違い何度もコーヒーの粉の中を通る循環抽出って方法が好きになれないんだ。」
「それで煮詰めるって言い方をされていたんですね。一度私が淹れてみて良いですか?」
「おう、そろそろ実験にかかろうか。一応バラしてみるとこんなもんだ。」

Parcolator_Parts.jpg

「解り易い構造ですね。どう組み立てるか見ただけで判ります。」
「ポット部に水を入れて沸かしておく。お湯が沸く間にバスケットにコーヒーの粉を容れてパイプにセットしバスケットの蓋をしておく。湯が沸きあがったらパイプ部をポットの中にセットして蓋にガラスドームをつけてポットにセットする。火加減を中火に落として15分程放っておけば出来上がる。」
「なんでこの部分だけガラスなんですか?」
「ここに吸い上げられたコーヒー液が当たってバスケットに落ちる訳だが、コーヒー液の濃さがここでわかる。」
「15分を目安にここで色具合を見ればいいんですね。何というか大雑把な器具ですね。」
「火にかけて放っておいても良いわけだから、他の作業をしながらでもコーヒーが点てられるんだ。使い慣れればいい面ではあるんだが、再現性に欠けるのが問題だ。」
「単純な構造の上に中が見えないんじゃなかなか安定した抽出は難しいですね。その時できた珈琲を美味しいと結論付けないと精神衛生上良くないですね。」
「見た目で珈琲の色を判断しなきゃならんからついつい火にかけすぎる傾向がある。火加減と時間にだけは注意するようにしておけ。」
「それでも山屋さんたちには愛され続けてきたんですよね。」
「これ1つでカップラーメンの湯も沸かせるし、インスタントよりはずっとましな珈琲が飲めるんだ。ヤカンのほかにドリッパー・サーバー・ペーパーまで荷物に増やす必要がない。少しでも荷を減らしたい山屋にとっては都合が良かったんだ。」
「なるほど、アウトドアでこそ真価を発揮する器具って事ですね。」
「おいおい、珈琲の方は大丈夫か?エグ味の出たドロリとした珈琲なんか飲みたくはないぞ。」

本日のまとめ

  パーコレーター

コーヒーバネットと並びアウトドアで珈琲を淹れる道具として有名。
アウトドア用具の有名メーカーからはそれぞれ発売されている。
ステンレス製・アルミ製・琺瑯びきと様々に用意されている。
キャンプでツーバーナーにこいつが置かれていると、あたりに珈琲のいい香りが広がり食後の一服が期待されます。

posted by 銕三郎 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 珈琲抽出研修会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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