2009年06月07日

◇雨の公休日

この地の梅雨入りにはまだ間があるというが、雨模様の天気が相変わらず続いている。
路地裏にある額紫陽花が外側の花弁を大きく開き始めた。まだ色は白い。

お店のほうは今日はお姐さんの公休日にあたる。
以前は仕事熱心のあまり公休日でも1度は顔を見せていたが、最近は休みとなると彼氏とのデートの予定で店に顔を出すこともまれになったようだ。

モーニングの時間も終わり店内が落ち着いてきている・・・。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「雨だね・・・。」
「そうだね・・・。」
「私のお休みって良く降ってるわね・・・。」
「そう言えばそうだね。突然に降りだして、駐車場からの移動だけでズブ濡れになって食事したったってことも、既に片手には余るほどだったと思う。」
「典型的な雨女なのかしら?せっかくのお出掛けだからって衣装ケースひっくり返して決めたのに台無しになっちゃう。」
「今日は花に囲まれたオープンテラスのカフェで"午後のお茶"と庭園の散策、そしてその庭が高台から臨めるレストランでフレンチのディナーの予定だったからね。この分じゃ予約は全部キャンセルした方がいいね。」
「あのレストラン、予約するの大変だったでしょ?せっかく予約できたのに残念ね。」
「でも、傘を片手にオープンテラスでお茶なんてのはちょっと無理があるんで、今日の予定は丸々日を改めればいいでしょう。花の種類は変わってしまうけれど、楽しみは取っておいても傷んでしまう事はないでしょうから。」
「そうね、次にレストランの予約がとれた時で構わないわね。それじゃあ今日のお昼はお互いに一品ずつ作って二人で食べましょう。簡単なもので構わないから。」
「そうだね、そんな楽しみ方もたまにはいいね。」
「あなたの料理の腕も味わってみたいの。あっ、電話・・・お店からだわ。・・・はい、私です・・・ええ、この雨なんで出かけるのが億劫になって、家でゴロゴロすることに決めたんです。・・・えっ?これからですか?・・・そうなんだ・・・、すぐには無理です!そうですね1時半からでいいですか?・・・今日はお昼ご飯を食べてからじゃなきゃヤダ!・・・済みません、わがまま言って・・・時間には必ず行きます、それじゃあ。」
「坊や、アウトなの?」
「そう、熱があるのに出勤してきたらしいの。店を開ける前に帰したんだって。」
「それじゃあマスター、今一人なんだ・・・。」
「うん、でも電話の声に緊迫感がなかったから多分大丈夫だと思う。久しぶりに一人でやってるから話し相手もいないんで寂しいだけよ。」
「心配してないんだ・・・。まあ、もともと一人でやってたお店だからね。ランチをやめれば平気なんだろうな。」
「そうよ、ドリンクとトーストだけにメニュー絞っているって言ってた。」
「出勤はお昼過ぎでいいんだね。それじゃあさっさとお昼の支度を始めて食べちゃうことにしよう。マスターが首を長くして待っているよ。」
「うん、あなたは何が必要?冷蔵庫にあるもので足りるかしら?でも、今あなたと一緒にいることマスターにはばれてないわよね・・・。」

********
「ちっ、こんな時に限って常連のガキどもすら来やしねえ。いつもはさんざんっぱらあいつの悪口を並べてるくせしやがって、休みの日は顔も見せやがらねえんだから。本当に薄情な奴らだ。・・・トースト皿と冷タンぐらいは洗っておかないとマズイな。あいつが来た時に洗い物が山のようだったら何言われるか判ったもんじゃない。・・・去年の今頃なら電話すればすっ飛んで来てくれたのになぁ。デートの約束があったんじゃ仕方ねぇか…無理言っているんだ、待つしかねえな…。」


 

本日のメニュー
  タータンスパイシー

アイスコーヒーにレモンの酸味とシナモンの香りを重ねた、このジメジメした時期にぴったりの爽やかなアレンジ珈琲です。
レモンは絞っても良いですが厚手にスライスしたものをカップの縁に飾った方が見栄えが良いと思います。
珈琲の酸味とは違う強烈な酸味によって気分だけでもさっぱりしたい今日この頃です。

posted by 銕三郎 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 珈琲症候群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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